2011/03/14-一段落と懸念と応援と

今日は朝から親戚の所在確認に動いていた。
同じ双葉郡内でも町によって役場機能の移転先、避難先の数が、
ばらばらで県のHPにも記載があったりなかったり。


これは福島県庁と福島県警に問い合わせるしかないと思ったが、
うちの固定電話は午前中は全く使えず、午後になってようやく繋がる。
(ここだけの話、KDDIに切り替えたのは失敗だった。)


県警の防災本部から役場機能の移転先が確認できて、
連絡しようと思ったタイミングで別の親戚から避難先がわかったとメール。
その後、電話確認できたというメールも届いた。


三男からもメールがあり、次男と電話で連絡が取れ、明日にも合流するとのこと。
(ただ、移動の大半が徒歩になるため余震には注意するよう伝えておいた。)


夕方になって、約3日続いた所在確認作業が一段落した。
本当に安心したのと同時にこんなに遠くにいながら3日で確認ができたという、
この10年での通信技術とネットワークの進歩を実感し、改めて感謝した。


ほっとして緊張がゆるんだのか、腰に激痛が・・・整体に行って大分治してもらったが
この時間になっても痛みは治まらない。まあ、現地に比べればと言い聞かせ我慢する。


原発の状況については国と東京電力とメディアの動きが足並みが揃わないまま
日付が変わってしまった。専門家の先生方はおそらく大丈夫と繰り返しているが、
記者会見で質問する記者にはその声は届いておらず、見ていて非常に困惑する。


これはあくまで私見であり、予想であるが避難所でも懸念が増しているのかもしれない。
なぜならこれまで放射能漏れなどの原発問題が起こっても、
現地ではそれほど騒いではなかった。なぜなら、原発関係の仕事に従事していなくても
親類や知人には原発関係の人が必ずおり「このレベルなら大丈夫」という情報を
(公式にではなく世間話とか噂話で)コミュニティー内で得ており。
さらに、マスコミの情報については県内メディアが詳しいのでその発表で十分だった。


しかし、今は原発関係の現場の方は全力で対応しているところであり、
東京電力の発表も東京の本社から、メディアも県内メディアは避難所中継に押し出され、
原発関連は詳しくないであろう在京メディアのみが取材、報道している。


これではいくら東京電力を信頼し互いにサポートしあってきた現地の方でも、
「本当に大丈夫なのだろうか?」と疑念が浮かぶだろう。避難所生活ならなおさらである。


ただ、いろいろ周りは騒いでいるが、現場では自衛隊、警察、消防、東電社員、
プラント社員(下請けと言われるが東芝等大きな企業のバックがある)は
全力で圧力弁の修復や海水の注入による冷却に取り組んでいることは事実だ。


おそらく自分の知っている人やその親族もその中にはいるだろう。
今は本当にその方々に頑張ってもらって事態が収束することを祈るしかない。
人体に影響しない低レベルの放射線漏れで留めてくれることを期待して、
現地の方々、そして避難所のみなさんを明日からも応援したい。



自分の親族関連について一段落しましたので、毎日のまとめは控えようと思います。
ツイッターやそれと連動したmixiのつぶやきはある程度続けます。)



次の段階、つまり福島に行けるようになり、実際に現地で復興のお手伝いができる
タイミングが早く来ることを祈りながら身体を休めようと思います。

2011/03/13-まとめ

9時近くに起床、すぐにテレビとPCを付ける。
10時近くまで情報をいろいろ見ていたが、肝心の避難所情報が少なく、若干苛立つ。
変わらない情報のためか疲れが残っていたのか3時間ほど寝てしまう。反省。


13時半ころから同級生からのメール連絡が相次ぐ、
避難はしているようなのだがどこにいるか分からない方が多数。
自分の弟(次男)も同じ状況なので、避難所の連絡先の確認が続く。


14時半、三男からメール。次男の避難先がわかったとのこと。
避難しているだろうとはなっていたが具体的な場所がわかってひとまず安心。
すぐに近くの駅前の公衆電話に向かい、対策本部へ電話したが、
5000人近くの避難者の整理がついてないとのことなのでかけ直しに。


これからはニコ生でNHK・フジの2画面、テレビでABC・MBS・YTVから2画面、計4画面をザッピング。
原発ばっかりやるんじゃねえよというご意見ももっともだが、
自分の家族、親戚、知人、故郷そのものに関わる情報なので刻々と動く情報に注視させてもらった。


17時半、再び公衆電話に向かい避難所、対策本部へ電話。
全て繋がったが取り次ぎができなかったり、人員確認ができてないところもあり、
直接会話はできなかったが、伝言板を通じて親戚の多くが集まる田村市総合体育館へ連絡してもらえるよう伝言を伝えて終了。
先ほどより現地も少しは落ち着いているようで対応も親切だった。ありがたい。


夜は特段メールや電話のやりとりはなかったが、逆に情報が停滞してるかと思ってしまうのでそれはそれで不安。
ただ、ANNは田村市総合体育館からの中継が朝から数回あったので、
避難所の雰囲気を感じることはできた。三男からもメールがあり、両親も元気とのこと。


23時過ぎ、東京に住む親戚からメール。伯母さんの避難先がわからないとのこと。
夕方の伝言で連絡をしてもらえるようお願いしていたが、まだ伝言は届いてないようだ。
自分の中でも避難所情報がまとまってなかったので、これまで収集した情報をまとめてメールを返信。


まだ、会社宛の状況報告が作れていないので、それを作成後に寝ようと思う。以下、今日の感想。

避難所情報

「避難はしているようなのだがどこにいるか分からない」というのがこれほど辛いことなのかと実感。
原発情報や救助情報が当然優先されるので避難情報は優先度は下がるのは仕方ないし、
メディアもどこの町に何人くらい避難しているという内容だけなので、
個別の情報伝達はやはり電話やメールのやりとりで追っていくしかない。

そんな中「大熊町の人の多くは田村市に」というKFB(福島放送)の中継リポーターの言葉や
双葉町の人は川俣町に避難」というNHKのテロップ1つで手がかりが1つでも増えた。
当事者になってみるとTVの言葉・テロップ1つで安心感が増すものなのだと実感。

自分の家族は確認できたが、親戚や知人の家族等まだなので明日も続けたい。

原発情報

福島第一原発1号機は一番古いものなのでこれだけかと思っていたら3号機も対応中。
他の地域に比べればもちろん古いのだが、規模は1号機より大きいので本当に頑張って欲しい。

念のために書くが、第一原発は1〜6号機とあるが、常に全機が稼動しているわけではない。
通常は2・3機、多くても4機である。これは、安全基準が非常に厳しく、
定期点検という名前だがその点検は長いときは1年にわたるため、点検中の原発は停止している。

計画停電

西日本にいるため貢献できないのが非常に残念。
関東にお住まいのみなさんにはご不便をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。

これは蛇足であり、復興が終わってから考えていただければいい話であるが、
福島原発東北電力ではなく東京電力で、関東の電気を福島で作って送っていたという事実を
知らなかった方には今回のことで知っていただくきっかけになってくれればと思う。

報告-20110313

田村市にいる家族からメールで連絡があり、所在がわからなかった次男が川俣町(田村市よりもさらに離れた地域)に避難していることが判明。
対策本部に電話したが、5000人近く避難して整理がついてなく取り次いではもらえなかったがとりあえず家族全員の無事が分かりました。全ての人に感謝。

2011/03/12 まとめと感想

救世主ことすえぞーさん邸に泊めていただき、朝を迎えたところで現地の父親より電話。

そして、母・三男とも短い時間ではあったが話ができた。
家族の非難状況が確認できたことでとても安心した。


東京より北には進めないということで、京都へ戻ることに、
18きっぷを使う体力は残ってなかったので新幹線で15:30ころ帰宅。


その後は親戚や全国各地の同級生からの電話やメールを受け
TV情報、ネット情報を中心に、情報収集・発信に終始した。


福島第一原子力発電所からの距離が実家は約3.5kmだったので、うちの実家は
昨夜のうちに避難したが、10km・20kmと範囲が広がるにしたがって、避難所の数が増え、
避難所同士の連絡も難しいということで状況確認には時間がかかった。


現在も、11日の夜には避難したであろう次男の避難先はわからず。
おそらく会社単位で避難してると思われるが、これは明日を待つしかない。


また、報道で被曝者がいた双葉厚生病院の話があったが、
同級生の妹さんが看護師として働いており、被曝の話はあっても
どこに搬送されたかがANNの古舘さんの「二本松」という単語しかヒントがなく
私も今日の判明は諦めかけていたが、先ほど川俣町(二本松の西・田村市の北)
にいることが確認できたそうだ。メールであっても確認出できたことは大きい。



そして、個々の避難場所は不明のままだが、大熊町の全世帯の避難が確認
(同級生のメールでは22:30ころ、FNN系の報道では01:15ころ)できた。


以上が今日の流れ。以下は私見

携帯電話の普及

これが阪神・淡路大震災に比べ飛躍的に進化した点だと思う。
通常なら2・3日かかる固定電話復旧前に携帯電話やEメールで現地の情報が手に入る。
昔はNHK教育の安否確認を見続けるしかなかったが電波さえ入れば通信ができるのは大きい。

ネットの対応について

今回はNHKとFNNがニコ動やUSTを使っての放送を実施、
また、twitterでは非常に多くの情報が寄せられていた。

しかしながら、これによって劇的に被災が防げたかどうかは事後検証が必要だと思う。
今回の震災が東名阪で起こったら違うかもしれないが、私の感覚では仙台以外の
被災地域に住む方にとっては携帯メールを超えた知識を持つ方はまだまだ少ない。

現にうちの両親も伝言ダイヤルは知らずに、安全確認は電話だった。
インフラの整備、高年齢者への情報提供は今後の課題となると思う。

原発問題について

これは長くなるのでmixiで別に話題を出します。

明日以降の対応

こうやって揺れのない関西にいるだけでも歯痒いのだが、東京より北に向かえないので、
明日も知り合いの居場所確認と原発の状況を続けようと思います。

東北地方太平洋沖地震について(20110312-続報2)

15:30過ぎ新幹線で京都に戻ってきました。
帰宅してからもTVやニコ動を使って情報確認を続けています。

それから今までの時間、親戚や同級生からと連絡を取り合い続けてこの時間になっています。
正直、メディアだけの情報だけだと現地の状況が不明なので非常に不安です。



家族の状況ですが、両親と三男については田村市の友人宅に避難しています。
別の親戚も同じ田村市内の友人宅や避難所に避難していることを確認しています。

ただ、昨夜まで福島第一原子力発電所で勤務(警備)していた次男については、昨夜19:30に避難命令が出て原発からは避難しているようですが、どちらに避難をして、今どうしているかについては分からない状況です。

また、同級生の親族についても連絡が取れていない方が数名います。
NHKの報道によれば大熊町民のうち6000名以上が避難したということ
ですので早い段階で確認が取れればと思います(なお、大熊町民は約10000人です)



みなさんも報道で目にされてると思いますが、15:30ころ福島第一原子力発電所で爆発音が起きています。どのような理由の爆発なのか周辺への影響はどうなのかは正式発表を待ちたいと思います。

私としてはこのような形で地元がニュースになることは非常に残念です。時間が多少かかってもいいので家族が元の生活に戻れることをただただ祈るのみです。


私事の日記ばかりで申し訳ありませんが、また更新させていただきます。

東北地方太平洋沖地震について(20110312-続報1)

朝になって被害の状況が少しずつ分かってきました。
ただ、人が入れてない地域もあるので全容までは時間がかかると思います。

福島・宮城・岩手、どの地域も子供の頃から慣れ親しんだ地域が
あのようになっているというのは未だに信じがたい状況です。



実家の家族とは先ほどようやく連絡が取れ、全員の無事を確認しました。
みなさまには本当にご心配をおかけしました。とりあえずほっとしています。

現在、実家の町ほぼ全域に避難指示が出ており、両親と三男が町外に非難しています。
次男は昨日から福島第一原子力発電所で勤務(警備)しており、現地での警備と復旧にあたっているとのことです。


家族・親戚とも連絡を取り終えました。
(てか、すえさん宅がうちの親戚の情報集約拠点になってるw)

交通機関の情報として東京までは行けますが、それより北には行けない、
そして行っても避難指示のため避難所に向かうしかないという状況ですので、
本日のところは京都に戻り、避難解除や交通機関の復旧など状況が落ち着いてから
改めて現地に向かい、片付け等の手伝いをしようと思っています。


取り急ぎご連絡させていただきました。午後から京都に戻ります。

東北地方太平洋沖地震について

いろいろな方から連絡をいただいてますが、
携帯電話が繋がらない状況ですので、こちらでご報告させていただきます。


1:私の状況について
地震発生時は東海道本線で浜松駅を出た直後でした。
地震感知のため電車は緊急停車し、その後も揺れを感じました。
30分以上その場に停止し、その後次の天竜川駅まで進みました。

twittermixiによってマイミクのすえぞーさん(今月のMVP)に
助けを請い、迎えに来ていただき今はすえぞーさん邸より書き込んでいます。


2:実家の状況について
地震直後に父とは電話で連絡が取れましたが、その後は家族とは連絡が取れず
現在、他地域に住んでいる親戚とも連絡を取ってますが、情報は未確認です。

私の実家は福島県双葉郡大熊町にあり、福島第一原子力発電所からは
約3.5kmの地域にあります。ですのでメディアの情報によれば避難指示あるいは在宅指示
がされており、避難所か自宅で待機してると思われます。

いずれにせよ、誰とも電話連絡が取れていないので状況がわかりません。


3:明日について
できるだけ早く東京・そして福島に向かいたいと思ってますが、
現在、交通機関がストップし明日の復旧見込みもたってないことから
明日の朝、再度交通機関の状況に応じてまた考えたいと思います。


以上、ご連絡させていただきました。
また、適宜twittermixiはてなダイアリーでご連絡させていただきます。